不機嫌にっき

不機嫌な気持ちになるのは、3日に1回ぐらいで。

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春のオルガン
JUGEMテーマ:読書


中学入学を前にした春休み、トモミは弟のテツと一緒に、ノラ猫にエサを与えるおばさんと知り合う。
両親の不仲、祖父への苛立ち、隣家とのトラブルなど、微妙な問題の中で、トモミ自身も子供から大人へと変わってゆく転換期の揺れ動きを鮮やかに描いた物語。


この人は、大人になることに戸惑う少年少女の心情を描くのが本当にうまい。
きっと私自身にもそういう日々はあったのだろうけれど、こんな風に言葉にして思い出す事は出来ないほど曖昧で遠い。
でもこの物語になんとなく覚えはあるから、湯本さんはそんな日々を今でも大切に持ってるんだなと思います。

そして、子供が大人になる事の大きなきっかけは、
「どうにもならない事と折り合いをつける事」と「わからないままの事もあると知る事」
その為に湯本さんがいつも書くのが「死」との対面。

私自身は初めて身近に触れた死は父親でしたが、その時には恐らくもう既にコドモではなかったので、もやもやと胸に抱え続ける事はなく、薄情な事に、残される自分の生活の心配を早々にしていたような気がします。
ただ、いざ火葬場で焼かれてしまう時にものすごい恐怖に襲われて、母親に「やめてくれ」と言って困らせた覚えがあります。
焼いてしまえば、父親の肉体は消滅してしまって、いくら写真が残っていても人間の質量や質感としての存在はなくなってしまうのが怖かった。本当にこの世からいなくなってしまうんだと、死というものをやっと実感しました。

それ以来、思い出や記録としてのモノに執着しなくなったなー。
ここ数年プライベートの写真なんてほとんど撮ってない…。
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